今回はDynamiteのダンスプラクティス動画で。

解説と言えるほどのものじゃないけど、テテの何がすごいのか少しでも伝えられたら嬉しい。

テテのダンスは皆さんご存知な通り、振り付けに忠実なものではないです。
本来の振り付けに、足したり引いたりしてより格好良くできるのがテテの強み。

ザ・ヒップホップなホビや、めちゃんこダイナミックなジミニは比較対象として合わないので、それらを適度に併せ持った一番スタンダードなダンスを踊るジョングギと比較して話してみますね。

一つ一つの振り付けを点(・)とすると、ジョングギのダンスはその点を忠実になぞっていったものという印象。数字の描かれた点を1から順番になぞってイラストを完成させる遊びを皆さん一度はしたことあると思いますが、あの完成図に曲線はないんです。勿論あくまで比喩ですが、Butterの手にキスをする振り付けなんかは二人の違いが顕著なのが面白いですよ。
反対にテテのダンスはその点(・)を曲線で繋ぐために、ある時は本来無い点を創り出すし、ある時は点は通り過ぎることもある。振り付けに忠実ではないけれど、見てる人に角と丸みをバランスよく届けるダンス。
どちらがどうというわけじゃなくて、どっちが好きかは見てる人の好みの問題だと思います。

以前も話した通り、ダンスにおいて力を抜くことって力強く踊るより遥かに難しいことなんですよね。バンタンみたいにそもそも激しい振り付けを激しく踊るんじゃなく、その激しさを体で吸収して柔らかみを創り出すテテのスキルの高さをもっとみんなに知ってほしいと思います。

力を抜くことと、手を抜くことは厳密に違いますからね。

K-popはどうしても激しくダイナミックなダンスが注目されやすいですが、テテの仙人のような、水流のようなダンスの凄さがもっと注目されてほしいなと思うのでございます。