『愛国主義』が効かない中、BTSなど韓国アイドルファンクラブを狙った中国

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『愛国主義』が効かない中、BTSなど韓国アイドルファンクラブを狙った中国

中国が『非理性的な芸能人応援行動』を制裁するという名目で自国内BTS、EXOなど韓国アイドルファンクラブに対する制裁に乗り出した。 中国はこれに先立ち、ドラマや映画など韓国との正常な交流による韓流への影響力の抑制に乗り出した。 しかし、中国人らがインターネットを通じ、韓国アイドルの歌やダンスなどに接し、日増しに韓国アイドルの影響力はさらに増大し、これに対し中国当局が直接自国内の韓国アイドルファンクラブを狙ったことになる。

 

中国ソーシャル·ネットワーキング·サービス(SNS)「微博」(中国版ツイッター)はプラットホーム上『非理性的アイドル応援文化』に対する取り締まりという名目で、BTSなど多数の韓国グループのファンアカウントが制裁対象に含まれたという。

23日付のグローバルタイムズなどによると、微博側は今月21日、『理性的にアイドルを応援したアカウント』10件について、関連の書き込みを削除し、30日間掲載できないようにした。 微博のこのような措置は最近、中国でファンが自国のアイドル練習生に投票するために牛乳27万個余りを捨てたことが分かり、議論になった後に出された。

 

微博が問題視したアカウントのうち、フォロワー数が121万人余りの「BTSバー」を含む少なくとも7アカウントは、BTSファンが作ったものとみられる、と伝えた。 10アカウントのうち名前に『BTS』が含まれていたのは3つだった。 また、8つのアカウントは、BTSの公演や活動シーンを掲載し、人気投票のリンクを共有する内容など、BTS関連の掲示物が多数目についた。 残りの2つはまた別の韓国アイドルグループ『EXO』の名前が入っていたり、EXO関連の書き込みが多いアカウントだった。

 

自国の芸能人を相手にファンがトラブルを起こしたが、事実上、韓国のアイドルファンクラブを対象に制裁を加えたわけだ。 これは、中国当局が経済や文化などにおいて外国や外国企業を圧迫する手段として使っている不買運動など『愛国主義』活動が韓国のアイドルには受け入れられていないためとみられる。

 

実際、昨年BTSは昨年10月、韓国戦争関連発言で中国ネットユーザーから集中砲火を浴びた。 BTSは当時、韓米親善団体から賞を受け韓国戦争70周年を迎えたとし「両国(韓米)が共有する苦痛の歴史と数多くの犠牲を記憶する」と述べた。 一部の中国ネットユーザーは、『BTSは、戦争で犠牲となった中国軍人を尊重しなかった』と主張し、中国環球時報はこのようなオンライン反応を大々的に報じ、話題化を主導した。

 

その際、BTSに対する不買運動などを展開したが、波及力は事実上大きくなかった。 むしろBTSの中国ファンは一部のネットユーザーがBTS批判を擁護するなど中国の悪名高い『愛国主義』活動は通じなかった。

 

微博側は、彼らが具体的にどのような「非理性的応援」をしたのか、韓国グループのファンアカウントが集中的な制裁対象になった背景などについては、特に言及しなかった。

 

微博側は今回の取り締まりについて、『中国国家サイバー情報弁公室(CAC)の要求に従い、健全でクリーンなファンクラブ生態を作るため、責任を履行している』とし、『微博ファンクラブ生態健康特別行動』を進めていることを明らかにした。 さらに、『最近、非理性的な応援や規定に違反した募金行為、悪意的なマーケティングアカウントの偽ニュース、芸能人を人身攻撃するアンチファンに対する調査も重点的に進めている』と話した。

 

微博側は、今回相互誹謗関連の掲示物2307件を整理し、悪意的なマーケティング関連12件とアンチファンアカウント80件に対しても制裁措置を下したと明らかにした。

 

CACは今月初め、中国ファンクラブの非理性的行為とそれによる芸能界の混乱を取り締まるためのキャンペーンに突入した。 中国のある牛乳会社は、中国のアイドル育成芸能プログラムとコラボレーションした製品を発売し、牛乳を買えばふたの内側のQRコード(情報柄)スキャンを通じ、希望する参加者に投票できるようにした。 しかし、自分が好きな練習生に多くの票を入れようとするファンが、牛乳を大量に買って投票だけした後、中身は飲まずに捨てられたため、非難が大きくなった。

 

*韓国ニュースサイトの記事を翻訳

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